むかしむかし、あるところに、美弦姉さんと陽桜莉さんがいました。
あるとき 二人が山を散歩していると、それはそれは綺麗な泉を見つけました。
美弦姉さんが泉に見惚れていると、何を思ったか、陽桜莉さんが泉に飛び込んでしまいました。
陽桜莉さんはなかなか浮かんできません。美弦姉さんは後を追って飛び込もうとしました。
すると泉から女神様が現れたではありませんか。
愛央 「やっほー」
美弦 「愛央?」
愛央 「ちがうよ〜美弦さん。泉の女神様だよ。この衣装 肩がバーンと出ちゃってすごいでしょ。
あ、いや それは置いておいて、美弦さん、泉に何か落とさなかった?」
美弦 「落としたというか 自ら飛び込んだというか…」
愛央 「フッフーン。美弦さんが落としたのは この帝の陽桜莉さんかな?」
帝陽桜莉「おねえちゃーん^^」
愛央 「それとも この澪の陽桜莉さんかな?」
澪陽桜莉「おねえちゃーん^^」
美弦 「陽桜莉が…二人も…!!!」
美弦 「…………………」
愛央 「美弦さん?」
美弦 「両方」
愛央 「え?」
美弦 「両方」
愛央 「だめだよー美弦さん。この寓話は 欲をかくと全て失うとい 美弦「両方」
愛央 「…………」
美弦 「…………」
愛央 「美弦さんのお願いでも それはダメ」
美弦 「愛央」 ゴゴゴ…
愛央 「… なに?』
美弦 「どうしても…?」 ゴゴゴゴゴ…
愛央 「…… ダメ』
美弦 「…いくら愛央でも いい加減にしないと許さないわよ…」 ゴゴゴゴゴゴ…
愛央 「ひっ、わ、わたしが悪いの!? でもダメなんだもん! 寓話の教訓を改変するのはダメなんだもん!
陽桜莉さんは絶対に渡さないんだもん!!!」
美弦 「なっ!!!!!!!!!!!」
帝陽桜莉「あ」
澪陽桜莉「あ」
美弦 「こうなったら……力づくで……取り戻す……」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
愛央 「あっ、えっと今のは違くて! 渡さないというのはそういう意味じゃなくって!!」
美弦 「問答無用! 覚悟なさい!!!」
ドッゴーン!
愛央 「ほげあー!」
…
美弦 「陽桜莉!」
帝陽桜莉「愛央ちゃん かわいそう」
澪陽桜莉「おねえちゃん、必殺技はだめだよ」
美弦 「陽桜莉が居なくなってしまうかもって思ったらつい…。ごめんなさいね、愛央」
愛央 「なんで…わたしが…ぐふっ」
美弦 「それはそうと、散歩の続きをしましょうか^^」
帝陽桜莉「そうだね、おねえちゃん^^」
澪陽桜莉「れっつごー^^」
こうして正直者の美弦姉さんは 陽桜莉さんを取り戻し、三人で幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
2024-09-21 13:24:43 +0000