【ソバスピ】カーネリア:アセンション【竜生九子】

きうきう
Preview Images1/32/33/3

illust/122566188】→【illust/122624103】→ココ

カルニー/149cm → カーネリア/165cm → ???

カルニーを覆う炭素繊維の繭が剥がれ落ち、
バラバラと崩れる黒色の絹の中から現れたのは、
その身に竜の面影を宿して生まれ変わった少女の姿であった。

その姿は竜と呼ぶにはあまりにも頼りなく、角や爪、牙といった竜の強さを象徴するものは何一つ生えてない。
けれども、両腕から生えたカーボンブレードは紛うことなく竜の因子によるものだ。

カルニーは再生が進むにつれて自分の肉体に変化が起きていることを知っていた。
腕に包帯を巻き、ずっと手袋をしていたのもそれを隠すためで、
「驚くと尻尾が抜ける」という話も、わざと尻尾を切っていることを誤魔化すための作り話だった。
尤も、彼女の尻尾の包帯を取り替えたことのある「アセット」なら、自切した尻尾の断面と、鋭利な刃物によって切断された尻尾の断面の違いはすぐに見当がついただろう。だが、彼女はそれについて深く言及することはしなかった。

両腕からこれが生え始めた時、カルニーは直感的にこのカーボンブレードの使い方を理解した。
ブレードは長く伸ばせばワイヤーになり、薄く伸ばせば翼になる。
そして力強い羽ばたきは揚力を生み、それは引力に逆らう無二の術となる。

一度これを使ってしまえば、二度と戻れる保証はない。だから、試す覚悟がなかった。
でも今は違う。今がその時だ。

「…ふぅん。妙に見覚えがあると思ったら。あなた、あの女の娘ですか。」

伏砂竜王がカルニーを一瞥する。彼の物言いに少女は自身の生い立ちの全てを悟る。

「じゃあやっぱり。
あなたが、…私のお父さんなんだ。」

…相対するふたり。
感動の再会とは程遠く、感慨と空虚の沈黙に包まれる。

「……で、それが何ですか?
私の血を引いているから何だと言うんですか。全く、身に覚えのないゴミが竜のフリをしているなんて…実に不愉快ですね。」

伏砂竜王の威圧的な眼光がカルニーに向けられる。

竜生の力を得たとは言え、目前に相対する『竜』との体格差はおよそ10倍。真っ向から挑んで足止めできる相手ではない。

ではどうする…?

カルニーは龍鱗のブローチを握りしめる。考えても無駄だ。やれることをやり尽くして、それでも竜を止められなかった時にもう一度考え直せばいい。

コイツを絶対に水源には近づかせるな。

来い、伏砂竜王。お前の相手はこの私だ。

---------

■カーネリア
伏砂とヒト女性の間に生まれた子供。

いろいろと強くなった姿です。戦闘もできるようになりました。
結構アグレッシブに動けます。
とにかく竜を足止めして前線へ向かわせないようにするのが目標です。
変身させたかっただけなのでこの後の展開は特に考えてません。

■カルニーのできそうな技メモ
・カーボンブレードをいろんな形状に変形
・カーボンワイヤーで立体機動
・カーボンウィングで飛行
・カーボンシールドで防御
----------

「…って、アセロくん!?」

続き→【illust/122631973

#【ソバスピ】#フォート・ファング#【ソバスピ】竜生九子#【ソバスピ】バトルオブセキガハラ#【ソバスピ】キャラクター

2024-09-20 21:27:49 +0000