作戦行動

StudioTitanium
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01Ve①「状況クリア、次フェイズにうつります、オーバー」
マリア「⋯2号機と3号機は進んで、1号機は補給に戻って」
01Ve②③「ラジャー」
今日はニース近郊の街に、マリアとピエールは3体のVeを連れてきた。先日、マリアはマルセイユに戻るLCCの中から、大規模工場の一角が稼働していなさそうなことを本部に報告すると、該当の企業の回答も煮え切らないものだったため、ガサ入れという名目でVeを派遣したのだ。もちろん、白か黒かがわからない以上、本隊を動かすことは出来ないため、マリアとピエールだけで陣頭指揮を取っている。
マリア「どうかな」
ピエール「⋯送られてくる映像を確認する限りでは怪しい所はありませんが⋯、まだ奥がありますからね」
マリア「そうね、3号機、奥の扉を開けてくれる?」
01Ve③「鍵がかかっているようです」
マリア「別ルートはどう?」
01Ve②「床下の排水溝が行けそうです。どうしますか」
ピエール「よし、進んでくれ」
01Ve②③「「ラジャー」」
ピエール「⋯マリアも、だんだんわかってきましたね」
マリア「さすがにね。鍵がかかってたし、灯りが漏れていたから」
ピエール「嗅覚は正解だと思いますよ、さ、映像出ます」
既に枯れた排水溝の中を、Veは音を極力立てずに進んで行く。すると⋯
マリア「ピエール、これ⋯」
ピエール「弾薬⋯それに火薬⋯確定ですね」
文字通信『持ち帰りましょうか』
マリア「状況を撮影して。それから、金網から人の検知って、どう?」
文字通信『成人男性4名』
ピエール「顔は映せるかい」
映像は出ているが、全員後ろ姿。そこは諦めたが、金属を削る音、火薬取り扱いから、武器を作っていることは明らかだった。
ピエール「よし、退却しよう。ひとまず、本部へ報告かな」


⋯⋯
⋯⋯⋯

改造ワンボックスカーにVe達を収容すると、追尾する車に注意しつつ、ピエールとマリアはその場から去る。高速道路に出ると、緊張の糸が切れた。
マリア「次はあそこの制圧かな」
ピエール「どうでしょうね、それ以外の箇所に優先事項が無ければですが」
マリア「だって武器屋を抑えれば、反抗勢力の力を削ぐことになるし」
ピエール「なかなかそのあたりが難しいんです。あまりやりすぎても逆上してきますし、他国との繋がりもあったりしますから、さらに調べていくことになると思います」
マリア「そっか。じゃあまだ調べていく必要がある⋯」
そこまで話すと、マリアのスマホが震える。⋯すかさず、運転席のピエール、助手席のマリアは周囲を確認する。⋯つけられてはいなさそうだ。
ピエール「もう着信音でいいですよ」
マリア「うん⋯んん?」
画面を見たマリアは驚いた。
ピエール「何か、あったんですか?」
マリア「うん⋯オーナーからのメール」
ピエール「珍しいですね、どうかしたんですか」

マリア「⋯娼館にマーヤが来たって⋯」
ピエール「⋯はい!?」

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2024-09-20 03:00:42 +0000