連行される異端信仰者の少女

うーら
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兵士達によって捕縛され連行される異端信仰者の少女。
万一にも抵抗できぬように手を拘束され目隠しで視界を閉ざされている。

それは正しき神と教団の温情である。
異端信仰者の少女が無駄な抵抗をしたり逃亡を図るなどしてこれ以上の罪を重ねることが無いよう、手枷と目隠しで少女を抑制し保護しているのである。
たとえ罪深き異端信仰者であっても無限の慈愛をもって抱擁する――正しき神と教団の寛大なる精神の顕れである。

この後、異端信仰者の少女は法廷で公明正大なる裁判を受け有罪を宣告される見通しである。

土着の迷信やまやかし(度し難き程に暗愚な異端信仰者はそれらを神々への信仰と呼ぶが、神とは唯一正しき神のみが在るのであり、正しき神以外へ向けられる信仰などというものはこの世に存在しない)があまた跋扈していたこの国が正しき神と教団の教えに導かれて教化されてより10余年。
一掃されたはずの土着の迷信やまやかしはしかし、まるで物陰に潜むカビのように光の届かぬ場所でいまだはびこっている。
正しき神の敬虔なる僕である我ら教団の使命はそういった異端信仰者をしらみつぶしに探し出し、捕らえ、裁き、この国の教化を完全なものにすることである。

教団では異端信仰者の密告を奨励している。
異端信仰者の密告を積極的にする者は模範的な信徒である。
異端信仰者の密告をしない者は非協力的な信徒であり、隠れ異端信仰者である可能性が大である。そのような者が身近にいたらためらうことなく迅速に教団に知らせるべきである。言うまでもなく、異端信仰者を庇い立てすればその者も同罪である。

今回の一斉検挙では何人もの異端信仰者の少女が捕縛された。
この快挙が成されたのはひとえに善良なる信徒諸君から寄せられた密告の賜物である。
引き続き、信徒の皆には協力をお願いするものである。常に目を光らせ、穢れた異端信仰者どもをこの国より、そしてこの世界より一人残らず一掃しようではないか!

神は一つ! 教えは一つ! 正しきは一つ!
我ら、唯一にして絶対の正しき信徒なり!
ああ、世に正しき導きのあらんことをッ!

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2024-09-20 01:02:41 +0000