正位置/ 剣を掲げた王が玉座に腰掛け、罪人を断罪する様子が絵描かれる。それは権威と知性、その両方を兼ね備えた君主だった。冷酷な男ではあったが、指導力とカリスマ性をはなつ王。皆が彼に平伏しその剣の号令の下に集うのだ。その絶対的な威厳に恐れと敬意をこめて・・・。
逆位置/ いつかの偉大なる王がサディズムに狂ったのは、いつの頃からだろうか・・・。今や野蛮で残忍さを好み気に入らぬ者がいれば白昼堂々斬り殺してしまうこの恐王は、国内外でも屈指の暴君としてその名を轟かせている。強大な権力が王を無慈悲で同情心のない人間に変えてしまったのだろうか?彼は今日も拷問によって他者の苦しむ様を宴の席で楽しんでいる・・・。
2024-09-17 18:19:28 +0000