後のヒロイン、瀬戸内絹重の母となる少女・机ツタキが13歳になった年の夏。この蛍池(場所のモデルは原村・まるやち湖)の辺で、夫となる瀬戸内脩との馴れ初めをする。
貧しい家柄で、初等女学校卒業後は、中等女学生には進学は出来ておらず、働いている。一日を生きるのに精一杯の暮らしだ。
ツタキは、養蚕業の農家を営む家の長女で、両親亡き後は父の家業の養蚕業と、母の実家の家業のかき餅屋を営みながら、年子の妹と弟と共に暮らす。糸車の名手であり、ハーモニカの名手。母の形見のハーモニカを受け継いで吹く彼女のハーモニカの腕はプロ並みで、ブルーグラスやチャールストンを得意とする。
2024-09-14 14:25:59 +0000