▶︎制作したイラストのシチュエーションについて
会社の飲み会で、新入社員の男性がお年寄りに小言をいわれ泣いてしまい、それを周囲の人が宥めるシーンである。新入社員といえば、やる気に満ち溢れ、上司の指示をこなして様々な事へ果敢に挑戦するものだ。飲み会では酒を飲み続け、なんでも笑顔で対応する姿が古参からすると目に余るものがあると感じてしまうのである。
優しい目で酒を勧める中年男性は、どっちにもつくような、まさに中間管理職ならではの立ち振る舞いである。
後ろから見守る女性も、子供を老年女性に預けていたり、周囲とのバランスを保ちながら上手くやる頼れるお姉さんのような存在である。職場という場所で知り合い、築かれた人間関係は年齢性別問わず、立ち位置でそれぞれの 役割やキャラクターが決められてしまう。このシーンでは、人によって行動が異なってはいるものの、全員が新入社員の男性を心配して気にかけているのである。
▶︎制作したイラストで表現した事
酔うと緊張が解かれ、人との距離感が近くなり、普段思っている事や抑えていた感情が表に出やすくなる。
たくさん酒を飲んだ事を証明するために空きグラスを多く描いた。
子供がたい焼きアイスを頬張っている姿は、重い雰囲気を和らげているが、大人になると複雑な環境でも身を置かなければならないという対比を表している。
室内という点において、時間帯を示す為にブラインドを使用し、また奥行き感を出すためにパース等も熟考した。壁に貼られている本日のおすすめは、資料を収集したり、実際に自分が行く店でのメニューを思い出しながら羅列していった。
▶︎制作日
20230828提出用
2024-09-13 20:11:16 +0000