個性豊かな生徒たちが通う春桜学園において、類稀(たぐいまれ)ない"実行力と発想力"を兼ね揃えた問題児である。
しかし小頼は、モデル級の容姿に続いて、美形の顔立ち……。
更には、自信満々なポジティブ思考に加えて、お転婆と秀才を掛け合わせた様な一面は、まさに"幼馴染ヒロイン"に相応しい美少女である。
しかし実際は……、
かなり特殊な残念ヒロインである。
その要因として……、
彼女の"趣味"に問題があった……。
小頼の趣味は、同人誌の作成と写真撮りである。
しかし、詳しく見てみると悲惨である。
同人誌の作成に至っては……、
とある同級生を男女問わずモデルにし…、触手責め、蹂躙、BLなどの"エロ同人誌"のネタにされてしまう。
そして写真撮りに至っては……、
各生徒たちの恥ずかしい瞬間を始め、何気ない日常風景などを"盗撮"している……。
そして、一番問題なのが……。
出来上がった同人誌(健全、エロ)ならともかく、"盗撮した写真"までも、"小頼商会"のブランドとして、校内限定で売り捌いている。
そのため、"小頼商会"が店を出した時には、大勢の生徒たちが押し掛けるため、ちょっとした騒ぎになるのは日常茶飯事である。
これが……、残念ヒロインと、問題児と呼ばれる大きな要因である。
※"小頼商会"の出店は、不定期で神出鬼没である。
また、この"小頼商会"には、元締である小頼の他に、数多くの協力者と支持者たちが存在している。
これら全ては、小頼の優れたコミニュケーション能力に魅入られ、賛同してしまった罪深い生徒たちである。
内訳、
八割、女子生徒。(内、五割は腐女子層。二割は、ムッツリスケベ層。残り一割は、小頼信者。)
二割、男子生徒。(変態の心を持った"豚ども"である。)
更に小頼は、二年一組のクラスメイトである、白狼族の"ジェルド・ヴラント"と付き合っているのだが……。
何故か、自分の恋路よりも……、主従関係にある佐渡桃馬とジェルドの本懐を強く望んでいた。
2024-09-13 10:19:17 +0000