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マリア「⋯ところでさ、ピエール」
ピエール「どうしましたか?」
マリア「なんか、前に来た時より、物、増えてない?この部屋」
ピエール「あぁ⋯。多分近々、『猫さん』が家に来るので、二部屋分の荷物を整理したんですよ」
マリア「猫さん?」
ピエール「えぇ」
マリア「どんな猫なの?もう決まってるの?」
ピエール「⋯どんなもなにも⋯(⋯あれ?気づいていないのか⋯?)、金髪で、人懐っこい、可愛い猫さんですよ」
マリア「へぇー、今度来たら撫でさせてよ」
ピエール「ただまあ、いつ来てくれるのかがわからなくて」
マリア「まだ決まってないんだ」
ピエール「(仕掛けるか)そうなんですよ、前の『お仕事』の引き継ぎもあるでしょうし」
マリア「猫でも仕事やってるんだ⋯(テレビにでも出てるのかな?)」
ピエール「(あれ?気づいてない?)それに、私なんかのところに、ホントに来てくれるかもわかりませんし」
マリア「猫に好き嫌いも⋯あるのかなぁ?少なくとも、私はこの場所、大好きよ?」
ピエール「(ほっ)⋯じゃあ、あとはタイミングだけだと思いますよ」
マリア「二部屋開けたのは、そんなに大荷物なんだ?」
ピエール「いえ、多分今のままだと、家族が増えるのは時間の問題なので、その場所を先に確保しておいた方がいいかなと。(⋯今の今だって、ナマでヤってたし)」
マリア「あぁ(猫って繁殖力高いしねえ)、それもそうね、だからって二部屋はやりすぎじゃないの?」
ピエール「いやだって、それなりに荷物は増えるでしょう?(子供部屋として)」
マリア「そうだけどさ、砂とか、フードとか、外の物置においてもいいんじゃない?」
ピエール「外に置くだなんてとんでもない!(自分の子供ならなおさら)家の中で育てる方が当たり前でしょう?」
マリア「(さすがピエール、過保護だ)ところでさ、その猫ってどのくらいなの?大きさ」
ピエール「⋯(さすがにこれでわかるか?)私がすっぽり抱きしめられるくらいですね」
マリア「え!?でっか!!猫でしょう!?」
ピエール「(おーい気づいてくれー)猫じゃないです、『猫さん』です」
マリア「(違和感に気づく)ねえピエール、もったいぶらずに教えて?」
ピエール「はい」
マリア「その『猫さん』って、何?」
ピエールは、マリアの眉間に向けて指をさす
ピエール「⋯マリア、あなたです」
マリア「⋯え!?(びっくり)猫!?」
ピエール「⋯例えですよ、現に今、こうしてごろにゃんこしてるじゃないですか」
マリア「にゃん」
ピエール「綺麗なブロンド髪の、私にとって一番大切にしたい女性(ひと)です」
マリア「⋯でも私、汚れてるよ!?いろんな男の人のおちんちんもいっぱい身体の中に入れてきたし、いろんな人の精液だって受け止めてきたんだよ!?いいの!?(信じられない)」
ピエール「私がどれほどシャイかは良く知ってるでしょう?それに、嫌だったら今こうしてセックスもしてませんし」
マリア「⋯」
ピエール「あなたの事を考えたんです。部屋を二つ空けるのも、苦にはなりませんでした。⋯いずれは、マリア、あなたと家庭を持ちたい」
マリア「ピエール⋯!(嬉し泣き)」
ピエール「一緒に、暮らしませんか⋯?」
マリア「⋯はい⋯!」
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2024-09-11 06:08:39 +0000