幕府陸軍・歩兵兵卒(慶応三年)

Ernest
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「イラストレイテッド・ロンドンニュース」1867年8月10日号の挿絵から復元した幕府歩兵の軍装です。
陣笠は「陸軍歴史」の絵図とX(旧twitter)で腹黒屋さま@haragu86416に引用いただいた現存する実物の画像を基に描いてみました。↓
ttps://x.com/haragu86416/status/1777179735749271584
現存品には正面の屯所番号は書かれておらず、慶応の兵制改革以後屯所が改編、連隊も増設されたこともあって
撒兵隊の「小」の字と同様廃止されていた可能性があります。
ですがワーグマンの描いた挿絵には何らかの記号が描かれています。
イラストでは西丸下第一聯隊(連隊番号と屯所番号が合致する唯一の部隊)を想定したものに加え、無地のバージョンも差分にしてみました。
陣笠の𩊱(シコロ)は絵図では「紺木綿」と描かれていますが、現物は火事場頭巾のような刺子製でした。

服はマンテルです。挿絵でも正面にボタンが描かれており、蘭式歩兵にも洋装の部隊が存在したようです。
なお同じ陣笠で筒袖ダンブクロの部隊も当時の絵図にしばしば確認できますが、そっちは…ちょっと…カッコわr(ry
ランドセルのブランケットロールの屯所番号は元治年間「水門合戦聞取書」を参考にしました。(陣笠同様これも廃止されてたかも)
小銃はエンフィールドP1853です。第一連隊では少なくとも予備銃に「舶来磨きミニエー銃」が確認でき、同じ水準(かそれ以上)の長エンピールで描いてみました。

#military#military uniform#幕末#Boshin War#shogunate army#musket

2024-09-09 11:33:29 +0000