絶望の淵からの光

おおたこ

【第52話】

闇の脅威の者ネクロス・マレフィカは、強化された力を振るい、ヴィクトワール・ヴァルキュルナとセレン・ヴェルディールを追いつめていた。
二人のヒロインは、互いに背中を支え合いながらも、疲労と絶望に押しつぶされそうになっていた。
ヴィクトワール・ヴァルキュルナ(ルナ・ランディーユ)は、息を切らしながらも闘志を失わない。

「絵師さんが無事なら、私は何があっても構いません……」

その言葉が、彼女の心の支えだった。
しかし、ネクロス・マレフィカの攻撃は容赦なく、彼女たちの体力と精神力を削り取っていく。

「これ以上は持たない……」

セレン・ヴェルディール(推し女性絵師さん)は、心の中で呟いた。
世界樹ユグドラシルから授かった力も、限界に近づいていた。
突然、ネクロス・マレフィカが不気味な笑みを浮かべ、闇の力を一層強化して襲いかかってきた。

「お前たちの希望など、闇に飲み込まれるがいい!」

その瞬間、ヴィクトワール・ヴァルキュルナは叫んだ。

「セレン、あなたの笑顔が私たちの力! 絶対に諦めない!」

その言葉に心を打たれたセレンは、最後の力を振り絞り、ヴィクトワール・ヴァルキュルナと共に立ち向かう決意を固めた。
ユグドラシルの前に立つ二人。セレンはそっと手を伸ばし、ユグドラシルの幹に触れた。
その瞬間、世界樹から強烈な光が放たれ、二人の体を包み込んだ。光の中で、彼女たちは新たな力を得ることとなる。

「これは……!」

ヴィクトワール・ヴァルキュルナとセレン・ヴェルディールは、驚きとともに新たな力を感じ取った。
ユグドラシルの力が彼女たちを再び立ち上がらせたのだ。

「この力で、必ず……!」

二人は心を一つにし、ネクロス・マレフィカに向かって突撃した。
絵師さんの信じる力とヴィクトワール・ヴァルキュルナの闘志が融合し、闇を切り裂く光となった。

ネクロス・マレフィカは一瞬怯んだが、すぐに反撃に出る。

「この程度で私を倒せると思うな!」

しかし、二人の連携攻撃は止まらない。
新たな力で繰り出される技の数々が、ネクロス・マレフィカの闇を徐々に削ぎ取っていく。

「今だ、セレン!」

ヴィクトワール・ヴァルキュルナが叫ぶと、セレン・ヴェルディールは全力で闇を打ち払う光を放った。

「これで終わりよ!」

ネクロス・マレフィカは叫び声を上げ、闇の力が砕け散った。二人は息を切らしながらも、勝利の手応えを感じていた。

「やった……」

セレンは微笑みを浮かべ、ヴィクトワール・ヴァルキュルナに向かって手を差し出した。

「ありがとう、ルナ……」
「こちらこそ、セレン。あなたの力があったからこそ、勝てたのよ。」

ルナ・ランディーユはその手を握り返し、笑顔を見せた。
闇の脅威を退けた二人は、ユグドラシルの下で束の間の休息を取る。
月曜ブルーに悩む日々は、もう二度と訪れないことを信じて。

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2024-09-08 15:00:04 +0000