ある日の午前、金剛院邸の厨房。桜一文字花梨は鼻歌を歌いながらコロッケを揚げていた。そこへ金剛院晶が姿を現す。
「ご機嫌ですわね桜一文字。何か良い事でもあったのかしら?」
「あ、お嬢様~。実はですね、今日のお昼は早渚さんのところでコロッケパーティーなんですよ~」
それを聞いた晶は目を見開いて取り乱した。
「な、何ですって!?抜け駆けですの桜一文字!わたくしが今日のお昼は如月コンツェルンとの会食というタイミングを狙いましたわね!?」
「言っておきますけど、凪さんの方じゃなくて玄葉さんの方ですからね~」
「え、あ。そう、なんですの。へぇ」
花梨の言葉に瞬時にクールダウンする晶。その様を見て、花梨はやれやれ、といった感じのため息をついた。
「分っかりやすいなお嬢様は~。・・・で、その手に持ったクソデカ金ピカフォークは何ですか~?」
「ふふん、折角ですから試食して差し上げましてよ。金剛院のメイドとして恥ずかしくない品をお出しする事を確認しなくてはなりませんわ」
「自分が食いたいだけでしょ。ほら、どーぞ」
差し出されたコロッケを一口頬張ると、晶は目を輝かせた。
「こ、これはっ・・・!ペースト状に丁寧に潰したポテトと、あえて荒く砕いたポテトが絶妙の比率で融合した食感を存分に堪能できるタネ・・・しかも下味に昆布出汁を用いていますわ!そして合い挽き肉と玉ねぎで作られた甘辛ミンチにはカツオ出汁の風味が感じられる・・・!一噛みして肉汁があふれ出せば、二つの出汁が合わさってうまみ成分が二倍・・・いえ二乗!それらを包み込む衣もサクサクの歯ごたえを出しつつも重くならないように最適の薄さに仕立ててありますわ!まさに天国・・・天国コロッケとでも呼ぶべき逸品!腕を上げましたわね桜一文字!」
「お嬢様最近グルメ漫画読みましたね~?」
花梨は呆れつつもまんざらでもない表情を浮かべた。
「これならどこに出しても恥ずかしくありませんわ。・・・ところで、そのお皿何か茶色い粘液が垂れてますわよ?」
「え・・・ぎょえーーっっ!揚げ物油がお皿についてた~!コロッケに垂れちゃってる~~~!」
今度は晶が呆れ顔を浮かべる番だった。
「・・・ぎょえーって。貴女、時々古臭いリアクションしますのね」
※『AIピクターズ』サイト内で生成した作品です。AIピクターズ作品ページ→https://www.aipictors.com/works/452139/
2024-09-06 20:24:25 +0000