かぐやとの約束

軌道エレベーターが開発され数百年。
人類は生活拠点を月にも拡大させた。

「私月に帰っちゃうけど、私の事は忘れて、新しい子見つけなよ～」
「無理に決まってんだろ」
「だってもう会えないんだよ？」
「資格に受かりゃいけるんだろ？月」
「それホントに言ってる？司法試験より難しいって言われてるけど……いっつも赤点のあなたが受けるの？」
「それでも必死にやったら10年くらいで受かるだろ」
「遅い、5……いや3年で来て」
「余裕」
「ふふっ根拠のない自信見せるところ結構好きだよ。期待して待ってる」

どうやら俺のかぐや姫はせっかちらしい。
こりゃ血反吐を覚悟するか。