コナンとななかと蝶ネクタイ型変声機

リンネ

コナン「それじゃぁな蘭、また電話する」
蘭との通話を終えてスマホをしまい、蝶ネクタイ型変声機をしまおうとすると・・・
???「はわわ~!?」
気の抜けたような、子供っぽい声と共に、その人は現れた。
???「すご~い!そのあかいネクタイ、声が変わるの~?」
ヤバっっ・・・見られた!?
その人・・・制服着ているけど、なんかすごく子供っぽい雰囲気だから中学生か?・・・は、体を屈めてマジマジと蝶ネクタイ型変声機を見つめる。
???「へぇ~ すごいな~ そうだ、わたしもやってみよう!」
そう言ってその人は、胸元の制服のリボンを外して、自分の口元にあてる。
???「まじかるドミかる~☆」
コナン「あ・・・あの~(汗)」
その後、誰かの声真似だと思わるだろう声高くしたり低くしたりして”まじかるどみかる~”やら”ドミこちゃん”などのセリフを言いながら自分の世界に入ってしまった。
なんだ、この光景・・・(遠い目)
しばらくして気が済んだのか、満足した表情をして、ようやくこちらに気づいた。
ななか「はわわ~!! ごめんね、なんか一人だけもりあがっちゃって。わたし、きりさとななか。6さ・・・じゃなかった、17さい、高校2年生だよ。君はなんて名前なの?」
コナン「ぼ・・・僕、江戸川コナン・・・」
ななか「コナンくんっていうんだね、かっこいいなまえだねっ!よろしくね☆」
コナン「あ、ありがとう・・・」
な・・なんなんだこの人は?
17歳!?高校2年生??
元の姿のオレと同い年かよ!?
”きりさとななか”と名乗った彼女は、とても高校生とは思えない幼い雰囲気で、ニコニコと笑う姿はオレの現在の姿の小学1年生・・・いや、それよりも若干幼い雰囲気をまとっていた。
ななか「それでね~ さっきのは、どみ子に出てきた、たんていになって別人になりすまして声を変えて事件をそうさする話で~・・・」
その後、”まじかるどみ子”の話を延々と聞かされ、話の流れでこちらも”仮面ヤイバー”の話をしたら知ってたらしく、お互い蝶ネクタイ型変声機と赤いリボンを口に当てて話すという若干シュールな光景で話が盛り上がってしまい、気が付いたら夕方になっていた。
ななか「はわわ!?たいへん!お買い物頼まれていたの忘れてた~、じゃ~ね~!コナン君、また会おうね~!!」
そう言って、手をぶんぶん振りながら彼女は去っていった。
コナン「・・・まるで台風みたいだったな・・・って、途中話がかなり脱線したし、蝶ネクタイ型変声機の事、ごまかせたかな?」

その後、彼女の事が気になって調査し、幼馴染との口論中に階段から落ちてしまい、心だけ6歳児になってしまったと知ったのは、数日後の事だった。

コナン「見た目は高校生、中身は子供か・・・」
灰原「彼女、すっかり吉田さんたちと仲良しになっているわね」
視線の先には、歩美、元太、光彦と仲よく遊ぶ彼女の姿。
ななか「まじかるドミかる~☆」
歩美「まじかるドミかる~☆ ななかお姉さん、ドミ子の仕草すごくそっくりだね!」
ななか「はわわ~! ありがと~♡」
灰原「・・・私も、心も子供に戻れたら・・・」
そう言って、ため息をつく灰原。
コナン「灰原・・・?」
ななか「コナンくん、哀ちゃん、こっちきていっしょに遊ぼ~!」
灰原「ちょ・・ちょっと!?」
ななか「さあ、哀ちゃんも、まじかるドミかる~☆」
灰原「え・・?」
ななか「ほら、一緒に、まじかるドミかる~~!」」
灰原「ま・・まじかるドミかる・・///」
彼女に促され、最初は恥ずかしがっていた灰原だったが、慣れてきたのか、段々ドミ子の物まねが上達していく。
こうして見ると、灰原も含めみんな子供らしいな・・・
ななか「ほら、コナンも一緒に、まじかるドミかる~!・・・大人にな~れ」
コナン「えっ・・・?」
一瞬、眼鏡の中の彼女の視線が大人びた目つきになったような、そんな気がした。

END

コナンと密が出会ったら
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ノーテンキ探偵と高校生探偵で、真実はいつもひとつ!
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見た目と中身が一致しない子供たち
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2024-09-01 03:45:07 +0000