重巡勇者熊野で巡るソーサリーの旅~シャムタンティ丘陵㉓

栗坊主
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「はぁ…はぁ…」
マンティコアとの激しい戦闘の後、肩で息をしながらへたり込む熊野。そこへスヴィンの少女が駆け寄り、熊野に心配そうに声をかける。
「お姉ちゃん、大丈夫?」
「えぇ、これくらい何ともありませんわ…、さ、村に帰りましょう」
熊野はにっこり少女に微笑むと、彼女を連れて光が差す方向へと歩き出した。その道は期待通り洞窟への外へと続いており、そばにはトレパーニに続く道が見えたのであった。

村に着くと、村人全員が歓喜の声を上げて二人を出迎えた。
「おじいちゃああああん!!」
「おお、よかった…メル、無事だったか…本当に良かった…!!」
飛びつくように抱き着いてきた少女を涙ぐみながら嬉しそうに抱きしめる族長。
これで自由の身になった熊野だが、族長の勧めにより今日は村に留まって疲れを癒すことにする。
そして村全体が呪いから解放された喜びに満ち溢れており、お祭り騒ぎとなっていた。

祭りの酒宴の席で、族長が熊野に金貨10枚が入った袋と大きなカギを渡す。
「少ないが、礼の品じゃ。お前さんがカーレに向かっておるのは知っておる。だが、あの町は邪悪な街、気を付けねばなるまいて。
二年前、カーレからの旅人がこの鍵をワシにくれた。これは街の門のカギでな、知られず街に入ることができる。」
(収入:金貨10枚、カーレのカギを入手)

族長に礼を言い、翌朝に村人たちに見送られてカーレへと旅立つ熊野。(トレパーニの村人たちと友になったことで現運点に永続的に+1)
シャムタンティの丘の下り坂は田園風景を抜けて高い城壁に囲まれた大きな街へと続いている。
そこは悪名高い港町カーレ。次の熊野の冒険の舞台である。

というわけでやっと第一章・シャムタンティ丘陵(旧邦題・魔法使いの丘)終了です。二枚目はシャムタンティ丘陵クリア時のステータスのアドベンチャーシートとなります。このデータを引き継いで、第二章「罠の都カーレ(旧邦題:港湾都市カーレ)に突入となります。

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2024-08-30 09:39:01 +0000