雪が溶け始めた頃、射命丸の姿を何故か見なくなった... 春一番が吹き、杉の木が花粉袋を携え、茶色く色付いた頃、何故か一本だけ若緑色の杉の木があった。その不思議な光景はすぐに新聞のネタにでもなると思ったが、最近は発行者すら見なくなったという... そうこうしている内に周りの杉の木の花粉にまみれ、徐々に茶色く色付き、遂には何処に生えていたか分からなくなってしまった。
2024-08-24 10:09:08 +0000