小説版完読しました!
以下感想(長め)・未読の方は閲覧非推奨
夜廻シリーズの中で初めて年齢への言及があり、年齢の低さに驚きました。小学三年生、過去では小学二年生のユズちゃんに対する仕打ちがあまりにもえげつない……!😢
ゲーム内では描写の少ない登場人物の感情や会話が小説だと深堀されていくので、感情移入しながら読み進めていました。ゲームでは味わえない小説の良さのひとつだと思います。
幼いながらに多くの悲しみを背負うことになってしまったユズちゃんがとった現実から逃げる方法が真実から目を隠す、だったのが本当に切ない…。
物語が進むにつれて真実に向き合えるようになっていったユズちゃんはとてもかっこよかったけど、コトリちゃんの言う通り、選択肢が他に無かったせいで向き合わければならなかった現実も、本来なら見なくても良かったもので、もしも呪いにかからなければ現実に耐えれるようになるまで全部忘れたままで幸せに生きれたんだろうなぁ、とも思いました。辛い現実に向き合うにはあまりにも幼すぎるよ…。
けれどそれを否定して前に進むことを選んだユズちゃんはとても強くて、眩しかった。夜廻シリーズの幼い主人公たちが夜に向き合い強くなっていく描写がとても好きです。
2024-08-18 05:04:18 +0000