正位置/ 剣と天秤をもって悪を裁く女神の姿が絵描かれる。女神は左手の天秤で有罪か無罪かを計り、右手の剣で不正を暴く力を有する。彼女は無表情で己の感情を挟まず、あくまで平等で公正な裁きを行ってきた。そこに完全な正義を示すために。
逆位置/ だが、いつしか天秤の力が弱くなり最後にはひっくり返ってしまう。判断の指標を失った女神はどっちつがずの裁きをしたり、感情を差し挟んで好き嫌いで罪状を決めたりするようになってしまった。もはや公正な裁きというよりは、混迷の極みだ。
2024-08-13 15:34:24 +0000