秋のある日、木々の葉が黄金色に染まる森の中に、小さな子猫がいました。この子猫の名前は「ミミ」。ミミは好奇心旺盛で、いつも森の中を探検するのが大好きでした。
ある日、ミミは森の奥で不思議なものを見つけました。それは黒くて大きなヘッドホンでした。ミミはそのヘッドホンに興味津々で、そっと耳に当ててみました。すると、突然優しい音楽が流れ始めました。
その音楽は、秋の風が吹き抜ける音、葉がさわさわと揺れる音、遠くで鳥がさえずる声など、森の中の美しい音を集めたようなものでした。ミミはその音楽に包まれて、なんだかとても幸せな気持ちになりました。
ミミはそのまま落ち葉のベッドに横たわり、目を閉じました。音楽に包まれたミミは、まるで森全体が自分のために歌ってくれているような気がしました。やがて、ミミは穏やかな眠りに落ちていきました。
夕方になり、太陽が沈む頃、ミミは目を覚ましました。ヘッドホンを耳から外すと、森はいつもの静けさを取り戻していました。でも、ミミの心にはまだ音楽が響いているような気がして、幸せな気持ちが続いていました。
その日以来、ミミはヘッドホンを宝物にしました。時々、ヘッドホンを耳に当てては、森の音楽を楽しんでいました。ミミにとって、その音楽はいつも自分を優しく包んでくれる、特別な贈り物だったのです。
そして、ミミはこれからも、秋の森の中で音楽と共に楽しい毎日を過ごしていきました。
2024-08-11 10:50:21 +0000