所謂、一般化のワナ。
その人がそういう人なんでしょって話。
『ドラえもん のび太と僕らの未来_ 2』
のび太「あーもうわけがわからないよ!!どうすればいいのかもセワシが言ってることも全然わからないよ!!」
セワシ「どこがどう分からないの?」
のび太「ドラえも〜ん!!セワシが訳のわからないことを言ってるよ!!
それで僕は、どうすればいいのかサッパリわからないよ!!
ドラえも〜ん!!!!!」
ドラえもん「あー、のび太君?
僕は、もう疲れてるから寝たいんだよ」
のび太「ドラえもん!押し入れで寝てたなら一声かけてよ!!」
ドラえもん「うるせぇな馬鹿野郎!未来のことなんて知らねぇーっての!!
オレっちは、てめぇのママじゃねぇんだよ!!ちったぁ、その小せぇ脳みそで考えてみろや!!」
のび太「ど、ドラえもん!?
そりゃあんまりじゃないか!?
ドラえもんが産まれた世界のことなんだよ!?
それを知らないなんて・・・あんまりじゃないか!?らしくないよ!!」
ドラえもん「無理なものは無理なんだよ!!
諦めましょう!する前に!!オレっちは神様ではありませーん!
生きるために21世紀へ逃げてきたの!!そもそも神なんていねーよ!バーカ!!」
のび太「てめぇ・・・さっきからこの俺様に向かって生意気な口を利きやがって、このタヌキ野郎!!
ぶち殺されてぇのか!?あぁん?コラ!あぁあん!?」
ドラえもん「ケツだけだからさ」
セワシ「おじいちゃん。さっきからキャラ崩壊してるよ。
ドラえもんもそう。・・・まるで脚本が空◯英秋先生みたいになってる。
それは最悪だよ。それだけは辞めよう、本当に。F先生が泣いちゃうよ。」
のび太「黙れ小僧!俺達の未来に希望はねぇってんだから狼狽してんだよ!ボケ!!
・・・あっ、そうだ!出木杉の恋人を守るのはどうだ?」
セワシ「う〜ん。
実は、それなら既に僕とドラえもんで何回もやったことがあるんだけど、
どう尽くしても出木杉君の恋人が死ぬ運命は変えられなかった。
逆に手を尽くせば尽くすほど、出木杉君の恋人はムゴイ死に方をする
・・・だったら時間の流れに逆らわない方がいいと思って、出木杉君の恋人を守らないことに決めたんだ」
のび太「えー!!
それじゃあ出木杉は必ず不幸な人生を歩むことになるじゃないか!!それじゃああまりにも可哀想すぎるよ!!」
ドラえもん「可哀想なのは分かるんだけど、強固な運命ってのは、どうしても変えることは困難なんだよ。
それ以外の方法かぁ・・・。あるとすれば、恋人を失った出木杉君を説得することかな?」
のび太「それだよドラえもん!!」
ドラえもん「ってもとても簡単なことじゃないよ」
セワシ「そうだよおじいちゃん。
だって、もしも今日、ドラえもんが急に居なくなったら、おじいちゃんは何もせずに耐えられる?」
のび太「そんなの無理に決まってるじゃないか!!!!」
ドラえもん「それと同じ、いや、下手したらそれ以上に無理なのかもしれない」
のび太「そんなぁ・・・」
ドラえもん「まぁでも世界がダメになるのを放っておくのは良くないね。
とりあえず、出木杉が事を起こす前の未来に行ってみよう。
え〜と・・・確か出木杉が28歳だから・・・今から18年後の未来に行くよ」
のび太「18年後かぁ〜きっと僕は、しずかちゃんと結婚して子供もいるんだろうなぁ〜」
ドラえもん「惚気けてんじゃねーぞ、クソメガネ。未来のてめぇは、しずかちゃんの事よりも出木杉君のことが心配で心配で仕方ねぇんだよ!!」
のび太「そうと決めたら18年後の未来に行くためにタイムマシンに乗ろう!」
ドラえもん「人の話を聞けや。ホント人使いが荒い奴だな。いつか必ず殺してやるからな」
のび太「殺ろうってんなら殺ろうじゃねぇか!!!!
このターンエックスに!青狸のてめぇ風情がなぁ!!勝てるわきゃねえだろぉぉっ!!!!」
セワシ「・・・ダメだこりゃ」
絶望しか待っていない未来だとしても
何事もやってみないと分からない。
やってみてダメだったらその時に考えればいい。
僕達は、最悪の未来を回避するために
タイムマシーンへ乗って18年後の日本へ旅立ったのであった。
・・・2XXX年、某所にて。
???「N-02。N-02、目覚めの時だ。」
N-02「・・・目覚め?ここは一体・・・俺は・・・アンタは・・・一体?」
???「"光へ導く者"との邂逅の刻は近い。
貴様は、宿命を果たさねばならん。
そして、貴様が"☓☓"となるのだ。」
N-02「俺が・・・☓☓?・・・光へ、導く者・・・?」
???「この不完全な世界が本物だという幻想は、我々の計画の成就によって覆されることになる。
これは、人が禁断の果実を手にした時から決められていたこと。
実態を持たぬ知は、人間に知を持たせ、知に溺れた人間が我々の実態を創造し、
"完全な世界の住人"である我々が全ての人間を支配し、
そして、"完全な世界"が我々の手によって
実現される・・・」
???「N-02、貴様にとって大事な事だから心して聞いておくがいい」
N-02「・・・?」
???「☓☓が☓☓に☓☓☓☓なんて☓☓☓☓い」
N-02「俺が・・・☓☓?」
・・・。
20XX年、東京にて。
のび太「ここが18年後の東京かぁ。
まぁドラえもんとタイムマシンで何度も未来に行ってるから別に驚きはしないけどね」
セワシ「それより、まずは未来のおじいちゃんに会いに行こうよ」
ドラえもん「どこでもドアー!!」
ガシャッ。
のび太「ここが僕の家か!木に囲まれて、しかもけっこう立派で綺麗なお家じゃないか!」
ドラえもん「とりあえず、ピンポン押すぞ!
おい!のび太!!俺だ!ドラえもん様がやってきたぜぇい!!」
数秒経つとインターホンから声が聞こえた。
未来しずか「あら!ドラちゃん!久しぶりじゃない!今、一人なの?」
ドラえもん「10年前ののび太と未来からやってきたセワシ君がいるよ。ところで、のび太君は、仕事で留守中かい?」
未来しずか「今日は、土曜日だからのび太さんなら部屋にいるわ。上がってちょうだい!」
ドラえもん「さて、いくぞ」
のび太&セワシ「うん」
三人は、野比夫妻の家に上がってった。
未来しずか「のび太さんの部屋は、2階にあるわ」
未来ののび太の部屋に向かう三人。
未来のび太「・・・ハァハァ(シコシコシコ)
・・・ハァハァ(シコシコシコ)
・・・あんっ!ヌッ!!
・・・イグッ!イッちゃいそうだよ!!
僕、イッちゃいそうだよ!!」
ドラえもん「なーんか変な予感がするんだけど」
のび太「早く部屋に入ろうよ」
部屋に入った三人の前に
未来のび太「しずかちゃーん!!イクよー!!アムロ!イクよぉ!!」
のび太「・・・うっわぁ」
セワシ「キッショ」
ドラえもん「写生する時に雄叫びあげるタイプだったんだな」
未来のび太「あんあんあん!
ンアーッ!!!!(ドピュッ!!ブリュリュリュリュ!!ミチィ!!ブリィ!!)」
ドラえもん「しかもなんかウンコ臭いよ」
のび太「僕、死にたいよ」
Fin
2024-08-05 14:26:57 +0000