心の重さを知ル時二【illust/117465106】
承認済
「うちだと水分補給に食べるくらいだな、料理の上手い奴はゼリーなんかにしてるらしいけど」
「いいねいいね!面白そうじゃん!」
「なんで?いいじゃん…………あ~俺が良くてもあんたが納得しないと意味ないか……や、でもさあ!でも、っ、ぐぐ……ぎ……か~ッッ!俺こんなだから気が利かないって言われるのかも~!」
■ラノ
・年齢:20歳 身長:182cm 性別:♂
・所属:森林大陸
・一人称:「俺」
・二人称:「あんた、~ちゃん、~くん」
ヤムヤズ族の青年。明るくよく喋りよく笑う。趣味は読書と地図作り。
【ヤムヤズ】
約50人程の小さな集落で暮らす穏やかな種族。平均寿命は400〜500歳。
草食で狩りなどを一切行わないためか、戦闘を得意としない個体が多い。
[ヤムヤズの実]という不思議な色をした実が自慢。
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■素敵なご縁をいただきました
マヌカさん【illust/121208138】 (森林大陸)
「おお、うちに用あんの?良かったら連れてくよ、俺もちょうど帰るとこだしさ」
「え、あ!ごめんごめん!近かったよな」
「ヤムヤズの実か……確か今朝収穫したばっかりだから箱詰めしてなきゃ新鮮なのがまだ残ってるはずだな。あ~、ははは、いいのいいの!結構余っちゃうからさ、有効活用してもらえるほうが嬉しいし」
「本の作り方かぁ。俺も見よう見まねの独学だけど、それでも良かったら」
「おっ、マヌカちゃんじゃん!元気?あはは!俺はこのとーりよ!!」
「あ、そうそう!近頃また魔物が増えただろ?マヌカちゃん気を付け……まあ……そうね……気を付けるべきは俺のほうなんだわ……へへっ……」
「だ〜〜ッ!!助かった〜!もう一歩も動けなかったからさ〜……元気出た!ありがとな!」
「それにしてもハニーって美味いし疲労回復効果も抜群だから凄いよな〜……うちの実もこれくらい優れてたらいいんだけどさ、種の改良がなかなかどうして難しくて……って、ごめん!一人で勝手に!えーと、今度ちゃんとお礼したいからさ、時間がある時にでもまたうちに寄ってくれよ」
「おぉ、まじ!?こういうの好きかな~って思って作ったからさ!マヌカちゃんが気に入ってくれたんなら良かった。また本作ってくるよ」
「え!??ちょ、ちょ、マヌカちゃん!?待っ…………な、なんだ……?」
「(この年頃の女の子ってマジで、どうしたらいいのか全然わかんね~……俺何かやっちゃったのか?追い掛けないほうがいいのか?もう会わないって。なんで?まるで自分が悪いみたいに言ってるだけで、本心はただ会いたくないってことだとしたら、いや、でもそんな終わり方、だって、絶対おかしいし。マヌカちゃんは、ずっと、ずっと遠くで俺達を、俺を、寂しそうに見てて……)」
「(……ここで追い掛けないのは男じゃないだろ。それに、諦めたら絶対に、一生後悔する)」
「俺からもあげられるものがあって良かった」
「命でも何でも、俺の持つものは全部マヌカちゃんのだよ。だからもう逃げなくていいんだ」
「
「頼り甲斐は〜……ないかもしれないけど!マヌカちゃんがこの世の誰よりも幸せになれるよう努めるよ。だから、ずっと傍で見ててくれ」
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「そう!!そ〜なんだよ……もう毎日毎日忙しくてさぁ。……や、忙しいのはマヌカちゃんもだよな……」
「え?へへ、え?な、なに?怖いこわい」
「あ、あぁ〜!って、は!?うわ、浮気ぃ?!なんてするわけないじゃん!!俺にはマヌカちゃんだけだって〜〜!ぜーんぶ適当にあしらってるからさぁ!あ〜〜……!そのふーんに弱いんだよなぁ俺……可愛くて……」
「一緒に住む家さ、俺達の集落の間に建てたらいいんじゃないかって思ってるんだ。うちだとマヌカちゃん気ぃ使っちゃうだろ?その、なるべく自由気ままに過ごして欲しいんだ。俺は、そのためにいるから」
「マヌカちゃんは本当に、可愛いなあ」
2024-08-02 15:49:52 +0000