タイトルの通り、札幌駅を出発して北海道内の各市町村役場に到達するのにかかる時間で、各市町村を色分けしてみました。
移動手段は原則として自動車を用います。奥尻町や礼文町など、離島自治体への到達にあたっては、車に加えてフェリーの使用が許可されます。今回は、各市町村への移動時間を算定するのにpythonを用いました。ソースコードは後述します。
当然ですが、一般的に札幌に近い自治体ほど所要時間が短くなり、遠いほど長くなります。一方で、そのセオリーから外れる自治体がチラホラ見受けられるので、そのあたりを中心に興味深い点を下にまとめてみました。
【興味深い点】
・全体的に、札幌より東側は所要時間が距離に比して短く、西側・南側は距離に比して長くなっている。真緑の色の自治体が札幌市より東部に集中していることから、これが明らかである。
・距離のわりに神恵内村・泊村の所要時間が比較的長い。積丹半島の交通網が貧弱であることが読み取れる。同様に、渡島半島西部地域(せたな町・松前町)への所要時間が他と比べて長いことが顕著に読み取れる。
・札幌市に隣接しながらも所要時間が100分を超える自治体がある(札幌市南部)。これは、現在の伊達市であり、かつては「大滝村」と呼ばれた地域が飛び地合併したことによってこの結果となった(大滝村役場への所要時間ではなく、伊達市役所への所要時間によって色分けされるため)。同様のことは、釧路市と飛び地合併した旧音別町域や日高町と飛び地合併した旧日高町域にも言える。
・日高山脈を境にきれいに色が別れている。日高山脈をまたぐ交通網がほとんど存在しないことを物語っている。
・地図からは読み取れないが、実は増毛町は、留萌市や小平町よりも多くの所要時間を要するのは意外だった。
【ソースコード】
GoogleMapのAPI及び道内市町村一覧のcsvファイルを用いました。
文字数(3000文字以内)の制限上、リンクを貼ることにしました。
ソースコード内のcsvファイル名やAPI_keyは改変してあります。ご自身の環境に合わせて設定してください。
ご要望がありましたら、道内各市町村の詳細な所要時間を記したcsvファイルを公開します。
https://lemon-slime.com/resources/distance2.py
2024-07-28 11:43:03 +0000