待合室のストーブの熱気が瞳を焦がす様に熱い、
うっ!と退くみたいに顔をひいて
解かれた熱気の外
時間を気にする君を見ていた。
何を話したらいいだとか
どんな言葉にしたら
いいだとか、
色々考えてるうちに
いつもいつも
憂鬱な時間はやってくる
。
立ち上がる広い背中が
長い腕が
いつもよりずっと特別で
想いのままに
袖をつかんだら
「嫌だ」と
言ってしまいそうだから
マフラーを深く
口元を閉ざして
震えた声が漏れないようにさよならを言った・・・・・・
言えなかった。
本当は言えなかった。
泣き出しそうな私に君は
「また会えるから」と
言ったから
2010-07-24 11:31:08 +0000