ようやく目が覚めたふたり(滝三木)

東ちづこ
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ちょっとした小説↓

手当たり次第にクラスメイトに話しかけて、逃げられ、「友だちができない」と嘆いていた滝夜叉丸。
精神的に落ち込んで、気を紛らわそうと火器に話しかけていた三木ヱ門。

滝夜叉丸は気づいた。三木ヱ門は、いつも自分から絡みに来ると。
三木ヱ門も、火器に話しかける虚しさに気づいた。

だんだん喧嘩以外の時間は、お互いの優しさを知り、どんどん好きになっていった。
滝夜叉丸にとって、三木ヱ門は可愛い友だちで、三木ヱ門にとって、滝夜叉丸は甘えられる存在になっていた。
そして、喧嘩もやらなくなっていった。
二人は恋人同然になっていた。

三木ヱ門は、泣きたくなると滝夜叉丸と二人きりになりたがった。涙は滝夜叉丸にしか見せたくないのだ。
「…滝夜叉丸…」
滝夜叉丸はすぐ理解して、三木ヱ門を抱きしめた。
「私が愛してやるからな…」
三木ヱ門は嬉しくなり、同時に気持ちが溢れる。
滝夜叉丸は、震える三木ヱ門の背中を、優しくさすってやるのだった。
しばらくすると、三木ヱ門が顔を上げて、キスを待った。
滝夜叉丸は少し困惑していたが、ついに決心した。
三木ヱ門を一生愛しよう。

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2024-07-22 09:30:27 +0000