※この話は最終章出撃前の話です。申し訳ございません。
不都合等ございましたらパラレル・スルー扱い、またはメッセージからご一報をお願い致します。
お借りしました
カリオペさん【illust/115932426】
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神託を賜り、拠点を警邏するために外に出ようとした時だった。
「あっ、カリオペ様」
従者さんを連れて、拠点の外に出ようとしているカリオペ様と出会して、立ち止まって一礼をする。
顔を上げて、間近でカリオペ様の顔を見る。
何となくだけど、見かける度に思っていた。(カリオペ様、いつも体調が良くないような……?)と。同族だからか、根拠はないけど。そんな気がして。
今更、「大丈夫っすか?」なんて野暮な事をきくのは不躾だと思い、「無理をしないで」なんて言うのは神託に従って動こうとしているのに無礼だと思ってしまう。
新たな世界への旅立ちを前に、止める気はない。止めるわけにはいかない。
けれど、せめてもの気休めになればと淡い願いを“アロマセラピー”を込めて。
「えっと…ご武運を……っす」
カリオペ様の目を見て言ってから、俺は足早に拠点の外へと立ち去った。
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同族の勘が少しだけ働いた【illust/115898096】
2024-07-21 14:24:49 +0000