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「久乃君」
「!」
いつの間にか、久乃の背後に二つの人影が。
「頭領…それに、龍姫の姉様…」
虚無蔵「君が決めてください、久乃君」
久乃「…それは…」
虚無蔵「もちろん、我々側の全体方針としては、不穏党が何を言ってこようとも、彼らの暴挙は阻止しなければなりません。
なりませんが、今回、目の前のお二人がおっしゃっていることの論理そのものには、粗はありません。
後は、それぞれ自身がどうしたいかの問題です。
元々我々ウロンの里は、誰に命令されるでもなく、今の日ノ本を不穏党の思い通りにさせることを良しとしない、それぞれがそう思ったから集まった、その集まりです。
そう思えなくなったなら、不穏党の方につくのも、ただ嫌になって下りるのも、誰にもそれを止める権利はありません」
久乃「………………」
龍姫「久乃。あなたがどのような選択をしても、私たちは誰もあなたを責めません。
その代わり、私たちはあなたに、何の答えも用意してあげられません」
久乃「………………
拙者は………」
続く予定です。
2024-07-14 11:18:55 +0000