ウロンの里の久乃 55-2

しょう@リクエストはご容赦を

illust/115561236

illust/120517627

影騎士に足止めを食い、爆破テロの阻止に向かえなかった久乃。

濛々と爆炎を上げるビル街を背にしている影騎士と、上空で彼を見届けている外法。

外法「言っておくが、わしらは現世の者らに対して、詐欺行為などは行っておらんぞ。
欺瞞など仕込まずに真意を奴らに伝え、そのうえで、奴らはわしらの側についた。
お前らウロンの里は、現代の世が、お前らが命を賭けて守るに値する世だと思っておるのだろうが、その現世に生きていた者ども自身が、そう思っておらんかったのだ」
影騎士「こういうことを口にすると、そんなことはない、守るに値する善意の者らもいるとかいう常套句が出てくるのだろう。
だが、そんなことは、『善なる世』の恩恵を受けられずに理不尽に扱われてきた側の連中には何の意味もない。
どうする、久乃? そういう連中も、お前が今まで屠ってきた俺たちの同志と同様に、害悪として狩っていくのか?」

外法「のう、ウロンの里のくノ一よ。今一度考えてみよ。
現代の日ノ本の奴らは、本当に、お前らが身を粉にして守っていく甲斐があるほどの存在か?」

続く予定です。

#ウロンの里の久乃

2024-07-14 08:50:47 +0000