一つとや、一夜明ければ。にぎやかで。お飾り立てたる、松飾り。二つとや、二葉の松は、色ようて。三蓋松は、上総山。三つとや、皆様子供衆は、楽遊び。穴一(こまどり、羽根をつく。四つとや、吉原女郎衆は、手まりつく。手まりの拍子の、面白や。五つとや、いつも変わらぬ、年男。お年もとらぬに、嫁をとる。六つとや、むりよりたたんだ、玉だすき。雨風吹けども、まだ解けぬ。七つとや、何よりめでたい。お酒盛り。三五に重ねて、祝いましょ。八つとや、やわらこの子は、千代の子じゃ。お千代で育てた、お子じゃもの。九つとや、ここへござれや。姉さんや。白足袋雪駄で、ちゃらちゃらと。十とや、歳神様の、お飾りは。橙九年母、ほんだわら。十一とや、十一吉日、蔵開き。お蔵を開いて、祝いましょ。十二とや、十二の神楽を、舞い上げて。歳神様へ、舞納め。
2024-07-09 13:53:14 +0000