東京都交通局5000形(6次車)→5200形:
浅草線の輸送力増強用として1976年登場。
もともとは5000形(illust/46488419)の第6次車として製造され、
あくまで「5000形の5200番台」という扱いであった。
ただ、5次車の製造がおこなわれた1968年から実に8年という年月が経過しており、
この間に製造された三田線6000形や新宿線10-000形(試作車、illust/64436651)のノウハウを受けて
セミステンレス製車体となっている。車両番号が5200番台に飛んだのはこうした車体形状の違いのほか、
冷房準備構造となっていた点にも起因している。
5201編成と5207編成の6連2本が作られたが、1988年に5207編成、1989年に5209編成が冷房化され
浅草線初の冷房付き電車となった。
1996年に5000形1~5次車が全廃となった後も残存したが、5207編成の5209・5210号を5201編成に組み込んで8両編成化し、
機器更新と冷房装置のオーバーホールなどを実施、この時余剰となった5207・5208・5211・5212は廃車となり、
2000年には形式を5200形と改めることとなった。
馬込工場と馬込検車場の統合前は工場機能と検修機能が別々であったために運用数が不足するため、
5300形(illust/44954349)の検査などの兼ね合いから休むことなく走り回っていたが、
2000年に馬込車両検修場が発足、その後工場機能と検修機能が一本化されると運用数の削減が可能となったことから、
老朽化が進んでいた5200形は2006年に全廃となった。
8両全車が解体されており、現存車両はない。
(都営交通篇16はコズミックスペース改氏作 illust/99939434)
2024-07-07 07:14:36 +0000