異界から来た悪食の王が、大陸と喰らう。
大地は抉れ、巨大な口の中に呑まれていく。
人々は混乱し、逃げ惑う。
しかし悪食の王はそんなものお構いなしに大地を喰らい尽くす。
アネモネは少しでも悪食の王から逃げられるよう、
大地が喰われ水面が現れた場所にれいとうビームで足場を作る。
ふと、ひらひらと花弁が空から落ちてきた。
見上げれば、青色のリボンがついた籠をもったバケ/ッチャが空を飛んでいた。
彼らの持つ籠からヒラヒラと舞い落ちる。
花弁に触れると、ふといくつかの記憶が蘇る。
故郷で家族や幼馴染と過ごしたこと。
先の迷宮の戦場で助けてくれた彼らのこと。
そして、己が名前の花に誓った決意。
それを思い出した途端に、触れた花弁は空気に溶けるように消えた。
けれど、前に向かうには十分で。
アネモネは、再び、前を向く。
自分は弱いけれど、少しでも自分にできることをなすために。
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アネモネは悪食王から距離をとりながら、少しでも多くの人が逃げられるように、川や悪食王により抉られた地面をれいとうビームで凍らせて避難誘導を行っております。
もしサポートなどが欲しいので手伝って欲しいと頼まれれば、よほど敵対したり悪事だったりしない限り手伝います。
こちらのイベント・昔日にうたうもの【illust/119939412】の描写として、シルヴァチカのバケ/ッチャさんを描写させていただいているため、サブイベントタグをつけております。
アネモネ【illust/115801290】
問題があればご連絡いただけると幸いです。
2024-07-06 11:42:57 +0000