そこは夢の中…。光の漏れる戸を覗くと、散らかる本のなか青年がひとり座っていた。文字の読めない謎の本、背中に生える不完全な黒い翼、その奇妙な光景に見入ってしまった。うつろな目を向ける彼は、自分が誰なのかも覚えていないらしい。「人工天使の計画って知ってる?僕は、それの試作品で失敗作らしい」
2024-06-23 10:11:21 +0000