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01Ve2号機「⋯状況クリア」
最後の扉を守っていた少年兵を麻酔弾で狙撃すると、新手は無いことを確認し軍は突入した。⋯そこにいたのは、若い女性たち⋯しかも皆虚空を見つめ、何も着せられず、しかも妊娠させられた⋯が、十数人ほど集められていた⋯。
前線指揮官「⋯これが⋯この本質か⋯」
男の軍指揮官が足を踏み入れても、女性たちは身体を隠そうともしない。生気を失いかけている。
01Ve3号機「⋯ミドルマスター、衛生兵を」
前線指揮官「あ、あぁ、そうだな」
劣悪な環境なのだろう、一応電気と水道は来ており、山脈の中ということで温度は一定のようだが、女性たちは「前線に出すための少年兵を作るための道具」にしか囚われていないのだ。目を向けると、異臭の漂う場所も。⋯指揮官が近づくと、「それ」は小さな人間の亡骸を焼いたものだった。⋯おそらく、少年兵として使われるのは男の子だけ、ここは生まれて来た女の子の亡骸が積まれているところなのだろう⋯。
前線指揮官(⋯神よ、生まれてきた全ての子に祝福があらんことを⋯)
吐き気を必死に抑えながら十字架を切る。⋯こんなことで報われるのか、そんなことも分からず。
次々と担架と毛布が運びこまれ、妊娠させられた女性たちは簡易的な診察を受けた後、洞窟の外へと運び出されていく。⋯そんな時だった。
⋯いやっ⋯!⋯ぁんっ⋯!たす⋯!
さらに洞窟の奥から声が⋯!?
前線指揮官(⋯ん!?)
01Ve23号機「⋯サブマスター」
前線指揮官「⋯すまんな、もうひと頑張り、頼むぞ」
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2024-06-19 15:33:34 +0000