5月24日に放送50周年を迎えました『ウルトラマンレオ』第7話「美しい男の意地」から、植物怪獣ケンドロスを描きました。
特訓後、夕焼けの死闘での一場面、スチールなどで多用される山のジオラマを背に立つケンドロスをイメージした色鉛筆画作品です。
ある時、花畑に混ざっていた美しい赤い花。
その正体は地球侵略を企む宇宙怪獣ケンドロスが密かに送り込んだ必殺武器、剣輪草(けんりんそう)。
ゲンはその花を怪しんだものの、カオルを思って処分に踏み切れませんでした。
ダン隊長はゲンを非難し、後で花畑を使った檄を飛ばすので、子供心に若干卑怯だなと感じてしまいました。
今思えば、後々カオルが危険な目に合わず平和な時間を過ごせるように、あの場は心を鬼にして剣輪草を処分しておけ、という、彼の不器用な励ましだったのかもしれませんが。
しかし正体を現した剣輪草は強力。カオルと保護者代わりの百子を単体で襲っただけでなく、ケンドロスと合体。
自在に襲い来る無数のブーメラン攻撃を前に、MACもレオも一方的にやられてしまいます。
敗戦の後、ゲンはダンの檄を経て、ブーメランを受け流すための特訓をすることになりました。
その際、原住民が狩りに使うような本物のブーメラン(金属光沢感がまるで本物のようで見ていてヒヤヒヤする代物)を次々とゲンは受けるのですが、投げている百子たちスポーツセンターの面々も心底辛そうで、特訓の過酷さが画面越しに伝わってきます。
本エピソードの憎まれ役ながら、植物怪獣ということで、多彩な攻撃方法を持っていることもケンドロスの魅力。
侵略を企てる怪獣だけに、知能も高いのでブーメランという飛び道具をらくらく扱える、というわけです。
が、特訓を乗り越えたレオの再挑戦では、自慢のブーメランを次々と叩き落とされ、あっという間に残り一枚のみに。
最後は剣輪草をレオブーメランで破壊され、自棄になったかレオを道連れに自爆しようと突進するも失敗し、ビルに突っ込んで爆死してしまいました。
再戦時のレオの流れるような殺陣は初見の人は、一見の価値が大いにあるカットですので、気になった方は是非、TSUBURAYA IMAGINATIONさんなどでご覧になってください。
2024-06-15 13:42:58 +0000