<オリフレ>スフィンクス

小蜂 凉平

『はいどーも。アニマルガールになったのに肌面積の変わらない『スフィンクス・キャット』で~す。
 で、アタシに何か用?え…外で遊ぼう?却下で。
 だって外に出たって暑かったり寒かったり虫に刺されたり日焼けして体がヒリヒリしたりいい事無いじゃん!
 それよりお家でゲームしたり動画見てた方が楽しいもん!
 だからアンタは今からお家でアタシと遊ぶの!分かった?』
カナダ原産のネコ『スフィンクス・キャット』のオリフレです。
スフィンクス・キャットは1966年にカナダ・オンタリオ州トロントで無毛のイエネコ(プルーンという名前で知られるオス猫)が生まれ、物珍しさからそれを品種化しようという試みが原点とされており、当初は『カナディアンへアレス』と呼ばれていました。
その後シャムのブリーダーであるテンホーブス一家の助力によって現在の『スフィンクス』という品種の確立に成功しますが近親交配の影響により先天的な障害や虚弱体質の問題を抱えていました。※なおこのプルーンの血統は既に消滅している。
しかし『無毛のネコ』の可能性に惹かれたブリーダーは少なくなく、1978年に同じトロントの猫のブリーダーであるシャーリー・スミスが無毛の子猫を3匹発見し、そのうちの2匹を1984年にオランダへ送りデボン・レックスとの交配が進められた他、米国・ミネソタ州ワデナの農家ピアソン一家の納屋で1975年と1976年に生まれた無毛のメス猫2匹がオレゴン州の猫のブリーダーであるに買い取られスフィンクスの血統改善における重要な役割を果たしました。
現在のスフィンクスはこの2系統から構成されており、人見知りせず人懐っこい性格と鳴き声の小ささ、そして無毛であるが故の個性的な見た目と抜け毛の少なさから一定数の人気を集めていますが、毛が無いことから寒さや日焼けに弱い上に皮脂が皮膚炎の原因になるためこまめにホットタオルなどで拭いて体を清潔に保つ必要がある等注意が必要な品種でもあります。

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2024-06-15 13:09:18 +0000