ひょっひょっひょ・・露店の鬼の笑い声が響く。
「柱を人質にできるとは思わなんだ・・フムン・・赤色なのはちと残念じゃのう」
カナエが閉じ込められたガラス瓶を鬼が飲み込む。
「これでお前らはワシに手出し無用じゃぞ」
実弥は日輪刀を握りしめ睨み付ける。
「ぬかせぇ!マヌケな柱ごと首を落としてやらぁ!!」
自分の失態で血鬼術にハマってしまったしのぶは動揺を隠せない。
「しっかりしろチビ!柱はくたばってないんだろう?立って構えろ!」
我を取り戻すしのぶ。そうだ、まだ取り返せばいい・・ワタシにはこの毒がある・・
2024-06-13 09:15:52 +0000