【概要】
本編後
リデルトは退散し、レアンたちは後始末を行おうとした。レアンは、気絶したハルキを背負い、この場を立ち去ろうとしていた。
セリィ:「・・・で、具体的に後始末って何をした方が良いかな?ヒナノちゃんは、しばらくお姉さんに任せた方がいいと思うし。」
レアン:「あの2人を見守ってろ。男性恐怖症のトラウマが進行していないかを見て置け。」
セリィ:「でも、私も関係が悪くなっているかもしれないし。」
自信なさそうに、申し訳なさそうに話すことからセリィに自信がなくなっていることをレアンは理解する。レアンは、介抱している姉妹に近づこうとする。姉妹もレアンが近づいていることに気が付く。それを見て、姉妹はレアンを警戒する。
姉:「な、なに?ヒナノには近づかないで。」
レアン:「分かった。なら、この位置で話す。今回はたまたま俺たちが介入したから助かったが、今回だけだ。」
姉:「あ、当たり前でしょ。今後も男の人に頼るつもりはないわ。」
姉はそう言い、妹のヒナノは、明らかに身構えている。
レアン:「カナ・・・いや、セリィとの関係もこれで終わりにするか?お前たちの意思を無視して、俺らを呼んだんだから。」
レアンがそう言うと、妹(ヒナノ)は少し困惑したような表情になったのを見逃さなかった。おそらく、自分のせいで姉の時間が奪われている。やりたいこと、遊びたいことも犠牲にして、姉はヒナノの面倒を見てきた。ヒナノは、「このままではいけない」と考えているはず。レアンは、それを確認した後、セリィにー
レアン:「まだ、望みはあるかもしれないぜ」
セリィ:「えっ?」
2024-06-11 08:28:36 +0000