重豪の祖父・島津継豊の訃報に妻である竹姫様は号泣した。 祖父は竹姫様を江戸に置き去りにして薩摩へ行った薄情な人だと思っていた重豪は不思議に思うが、どうやら二人の間には愛情と信頼があったらしいと知る。 家治の将軍就任があった翌春、重豪は老中の屋敷で誓詞を述べることになった。そこで重豪は中津藩主・奥平昌鹿と知り合う。年齢も境遇も近いふたりはすぐさま意気投合し親友になるのであった。
2024-06-07 14:39:34 +0000