小説、「フラグメント」の『烙印』挿絵になります
以下小説の一部抜粋
「ただいま――」
と言いかけた言葉が、血の海に落ちる。いつものように扉を押し開けた少年は、凄惨な光景に呆然と立ち尽くした。
部屋の中心で倒れている母親と、視線が交わる。苦痛に歪んだ唇が、「逃げて」と訴える。隣に伏しているのは、父親のはずだ……ぴくりとも動かない。腹の下から流れ出た血が床一面を浸し、むせかえるような鉄の臭いが満ちていた。
「――ああ、待ちくたびれたよ」
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2024-06-05 10:57:14 +0000