枡久野恭(ますくのきょー)２６日に松井監督の休養並びに渡辺GMの監督代行就任が発表されました。
個人的には、交流戦で負け越したら休養かなと思っていたので予想よりも早かったです。交流戦明けというのは、交流戦は普段と戦う相手が違うので、急に新しい人が指揮を取ろうとしても現場が混乱するだけだと思ったからです。このタイミングでの休養発表ということは、渡辺GMは少なくともAクラス入り（＝勝率５割）を諦めていないということなのだと思います。
松井監督は、現役の時は大好きな選手で球場に直接見に行って広い守備範囲と豪快なバッティングに心を躍らせていました。一方で監督としては、私の見解としては前監督の負の遺産であるフルスイング至上主義に絡めとられてしまい、ただでさえ弱い攻撃力を更に弱めてしまった非常に勿体ない戦術を取り続けてしまいました。
貧打とは言われていますが、それが具体的に何を意味するのか、今年の対戦チーム別の平均得点と勝敗を見ているとハッキリと分かることがあります。以下はその纏めです。
ロッテ
８試合 １１得点 平均１.３８点
０勝８敗
ソフトバンク
１２試合 ２２得点 平均１．８３点
２勝１０敗
楽天
９試合 ２９得点 平均３．２２点
５勝４敗
オリックス
９試合 ３０得点 平均３.３３点
５勝４敗
日本ハム
７試合 ２６得点 平均３．７１点
３勝４敗
平均２点以下だとほとんど勝てず、逆に平均が３点に届けば五分に渡り合えることを数値が示しています。
ライオンズの先発陣は堅牢なので、打線が３点取れば５割以上の勝率が望めるということです。
だからこそ、貧打と言われようとも毎試合３点を取る為の野球が必要となります。それは、相手投手の出来が良いとほぼ達成困難に陥るフルスイング至上主義ではなく、黄金期のライオンズや今年の新庄監督が掲げる『セコセコ野球』のように、走者が出たら必ず進塁させ、足も絡めて犠牲フライや緩いゴロでも良いから１点をもぎ取りに行く。そういう野球に変わっていくと思います。貧打とはいえ、毎試合６、７安打は出ているので走者を大事にする野球であれば３点は取れると思います。
最も得点が取れていないロッテ戦の場合、５０安打に対して１１得点。単純計算するとヒット５本でようやく１点が入るという効率が悪すぎる野球をしています。逆に日本ハム戦の場合には５２安打で２６得点。２安打で１点を取れる計算なので、対戦相手によっては少ないヒットでも点を取る野球が出来ている訳です。今後はどのチームに対しても少ないヒットで点を取っていく野球が求められていくことになると思います。
不安なのは、フルスイング至上主義が長いこと続いたので、チームバッティングが方針に切り替えられると、それに対応できる者とできない者で明暗が分かれてしまい大量の解雇者が近い内に出てしまうのではないかという点です。松井監督の後は、おそらくフルスイングを賛美しないだろうとは以前から思っていたのでその時期が早まったという感じなのですが。
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2024-05-27 13:00:08 +0000