フジリュー版#217

はるめ
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フジリュー版ヴィンクラー中将めちゃいい人じゃ〜ん!! 実直な仕事ぶりで、陛下を心から尊敬して、できる限りのおもてなしをしようとしてる人物だと、わずか数ページの出番できっちり伝わってくる〜‼ そして、こういう人物の心尽くしを素直に受け取る陛下も実に彼らしくて、フジリュー先生のキャラ描写はすごいな! しかも容赦ない!😭

そんなフジリュー版のルッツは明るく大らかなユーモアキャラですが、今回のような危機の中で厳しい判断を沈着に下せるのはさすがローエングラム朝の上級大将だし、彼がそういう判断をする状況のまずさが「あっコレ本当にやばいやつ」とヒシヒシ実感される……まさかここでその射撃の神技が明かされるなんて……😭
でも、フジリュー版だと陛下がロイエンタールを疑う素振りも見せないので、他の提督たちもそれに倣っているし、ロイエンタールも(彼自身の言うとおり)黒幕に陥れられた感が強くなりますね。ラインハルトと、彼に迫る軍事力を持つ相手を、黒幕が噛み合わせてパワーバランスゲームを仕掛ける状況……フジリュー版赤金腐としてはやっぱりリップシュタット戦役終盤を思い出さずにいられないやつ。しかもあれ、キルヒアイスが首都星をぐるり囲む形で辺境制圧しちゃってて、赤金当人たち以外は本気で心配になる構図だったからね。ただし、野心家のロイエンタールと違ってキルヒアイスの場合は、叛逆とか猜疑とかそういう次元になかった。黒幕にも予想できず、しかも当てが外れたことに、赤金の二人は正真正銘、互いに離れて生きられなかった。異体同心が過ぎて、相手と自分が離れること、何なら別個の存在だとさえ認識できなかったんじゃないかな。私はここにあの悲劇の原因があると考えていて、相手が離れていくなんてそもそも思考にないからラインハルトさまは「名前も呼ばせるのやめよう」なんて意地張っていられるし、キルヒアイスも普段の喧嘩と同じように「いずれ判ってくださる」と思っちゃって、どっちも歩み寄る努力ができなかった。そして取り返しのつかない悲劇を迎えてしまった。

内容的には原作9巻の半ばですよ。もうこんな所まで! ロイエンタール編が済んだらいよいよ残すところはあと1巻ですって……⁉

#赤金#フジリュー#感想

2024-05-20 15:42:15 +0000