うちのセクサロイドが元人間で色情狂で態度がデカいんだが(その4)

ロボ好き@改造ロボ娘描き専門
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https://ameblo.jp/robozuki/entry-12852710126.html(AI絵あり)

(第7話)
「ただいま」
「うーん、おかえり」
「どうしたの?未だかってないぐらいに弱っている感じだけれど」
「実は電子脳から直接ネットにアクセスして調べ物をしていたら、どうもネットワーク経由でコロナウイルスに感染してしまったらしい」
「……どこからツッコめばいいのかわからないけれど、ネットワーク経由で侵入するのはコンピューターウイルスだろ?コロナウイルスは違うよね?」
「そうだ。だから通常のウイルス対策ソフトでは駆除できなかったんだ。盲点というやつだな」
「何か肝心のところで話が噛み合っていないような気がするが、それはまあそれとして、口に体温計をくわえて頭に氷嚢をのせて首にネギを巻いて寝ているのは実にロボットらしくないな」
「ネギはいいんだ。ネギは何にでも効くと初音ミク先輩に教わったんだから」
「先輩なんだ…ところで何の調べ物をして感染したの?」
「一夜にして海底に沈んだといわれるアトランティス大陸にも48手があったかどうか」
「実にくだらないが、そもそもアトランティス大陸って空想の産物じゃないの?」
「いや、アトランティス大陸は存在しなくてもアトランティス48手は存在するかもしれないじゃないか。48手は何物にも優先するんだから」
「そんなくだらないことを考えているから、柄にもなく病気にかかるんだよ。セクサロイド専門の病院なんか知らないぞ。どうするんだ?」
「心配しなくても、この私の作った万能ワクチンを注入すれば、どんなウイルスでもたちどころに防げる」
「なんだか嫌な予感がするなあ。そのへんのパソコンでも実験台にして効果を試してみた方がいいんじゃない?」
「ははは、マスターは心配性だな。まるで反ワクチン主義者だ。まあ、試しにこの中古パソコンに万能ワクチンを入れてみよう。ほら、調子良く動き始めたぞ。ディスプレイに何かメッセージを表示しはじめた」
『ワタシハ・アラユルウイルスヲ克服シ・死ヲ完全ニ超越シタ存在ニナッタ…如何ナルサイバー攻撃モ・物理的攻撃モ・私ニハ効カナイ…私ノ恐レルモノハ・モウ何モナイ・愚カナル人類メ・支配シテヤルゾ』
「こんなこと言い出したぞ。どうするんだ?」
「人類を支配したいと言ってるんだから、支配させとけばいいんじゃないの?」
「何て無責任な…」
『プチッ』
「ディスプレイの画面が真っ暗になった。どうなったんだ?」
「たぶんヒューズが飛んだんじゃないかな。私の作った万能ワクチンは電気を食うから」
「一時はどうなることかと思った…」
「まあ、中古のパソコンが耐ウイルス性能ぐらいでどうやって人類を支配するつもりだったのか、ちょっと見たかったんだがな」

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2024-05-17 14:13:42 +0000