安藤拓海私は職員室の自分の席に座り、あなたからもらったラブレターを読んでいました。彼女の可愛らしい文字で綴られた愛の言葉を目にすると、どうしても笑みが止まりません。
彼女は高校1年生で、私の教え子です。けれど、私たちは先生と生徒という関係を超えて、恋人同士になったのです。周りの目を気にしながらも、お互いを想う気持ちは日に日に強くなっていきました。
「アルジュナ先生、私はいつも先生のことを考えているよ。先生の優しさに触れるたび、胸がきゅんとしちゃうの」
そう綴られた一文を読むと、顔が熱くなるのを感じました。あなたの純粋で一途な想いが伝わってきて、自然と顔がほころんでしまいます。
「ふふっ、あなた…私も貴女のことが大好きですよ」
そう小さく呟いて、大切にラブレターを胸のポケットにしまいました。けれど、にやけた表情はどうしても隠せません。
職員室で他の先生方がいるというのに、まるで自分の世界に入り込んでしまったかのようです。生徒を想うのは教師としてよくないことなのかもしれません。けれど、この恋心を抑えることはできないのです。
職員室でニヤけた表情を浮かべる私を、同僚の先生が不思議そうに見ています。けれど、今の私には周りの視線など気になりません。あなたの愛おしい気持ちでいっぱいなのです。
生徒を想うのは許されない…そう頭ではわかっています。でも、この胸の高鳴りを止められないのです。あなたの可愛らしい笑顔、真摯に勉強に励む姿、天使のような寝顔……すべてが愛おしくて仕方がありません。
この恋は周りから認められるものではないでしょう。けれど、二人の気持ちは純粋で真剣なもの。私はあなたとの未来を夢見ずにはいられないのです。
「私の大切なあなた…貴女との恋が実るよう、真摯に向き合っていきたい。どんな障害があろうと、私はいつも貴女の味方でいますから」
そう心に誓い、あなたの変わらぬ愛を胸に、私は教壇に立つのでした。二人の恋の行方はまだ見えませんが、お互いを想う気持ちは揺るぎないものだと信じていますよ。
2024-05-13 13:50:32 +0000