中盤我が身可愛さに金を抱えて逃亡したはずの役立たずの船成金が、実は紙幣を媒介とする一級起爆術師であったことが発覚。
船成金がパトロンしか知らない避難口にたどり着くの、そこに敵の副将が結界を張って待ち構えており、主人公が敵の本隊を撃破しても誰も逃げられないことを知る。
一度は副将に金と味方の情報を渡して命乞いをする船成金だったが、副将の「お前のように金しかない、無駄に他に守るものを持たない者は信用できる」という言葉に、かつて貧困にあえぐ家族を救うために術師になったこと、そして術師としての矜持を取り戻す。
船成金は命乞いのために眼前に高く積み上げた札束を一斉爆破して副将の不意をつき、交戦。地力の差からすくまさま窮地に追い込まれるも、全財産に加え自身の生命保険額すら捧げることで副将の結界術を遥かに凌駕する最強の爆弾を精製する。
だがそれは船成金の心臓そのものを媒介とする絶死の爆薬であり……。
敵の二重の策に気付き、避難口へとやってきた主人公たちをが目の当たりにしたのは、黒焦げの副将と結界ごと大穴を開けられた壁面、そして阪神が消し炭となり壁にもたれかかる船成金の姿であった。
全ての事情を察し呆然とする主人公に、船成金はいつもの台詞を吐き捨て、嫌味ったらしく微笑みながら事切れるのだった。
「どうだ、明るくなったろう」
藤田和日郎漫画にいそうな船成金。
と関係ないのに消し炭になる阪神
2024-04-30 09:50:34 +0000