覚醒 〜あの日、雷鳴と共に戦士が生まれた〜

ステファン松村

最近「シルエット」にハマっています。
影だけの表現で、どこまでの事を伝えられるか? それを試してみたいと思っています。

「雷鳴」あるいは「雷光」を描いてみたかったこともありました。

この絵は、書きかけて結局のところ断念した小説を元にしています。「異世界でヒーロー戦士になりたかった少女」というプロットです。その「挿し絵」のつもりで描いたものです。

妄想的な英雄願望に取り憑かれている彼女を、言葉巧みに誘い出そうとした妖精がいました。戦乱が続く自分の国を守るために、このやる気まんまんの少女を戦士に育て上げ、利用しようと考えたのです。

ある日の真夜中、スヤスヤと寝ていた彼女の夢の中に妖精が介入します。それから、こう啓示を与えます。

「今すぐ、外に出ろ。オマエの願いを叶えてやろう。立派な少女戦士になってくれ。さあ、私と共に行くぞ!!」

妖精の魔力によって、寝間着のままフラフラ~と、夢遊病のように外に誘い出された彼女。

すると、月明かりの空に暗雲が立ち込め、何やら不穏な空模様に急変したのでした。

そして、ゴロゴロ…と、雷のような音が、どこからか響いてきました。

その時、天が切り裂かれるような凄まじい爆音の雷鳴が轟きました! 雷鳴によって破られた「次元の出入口」から妖精が現れたのです。

「え!? 何なの!?」

と、驚き、空に振り向く彼女。

…と、まあ、こんなプロットをシルエットの切り絵で表現したわけです。

長文キャプション…読んでくれてありがとうございましたm(_ _)m。

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2024-04-28 11:46:40 +0000