出流原弁天池

マナエクスレギオン

「たまげた!むらおさ・・・。あんだけカラッカラじゃった地べたに湧水が沸いてきおったどぉ!雨も降ってきよった。」
『うむ。あの仙人はやはり神仏のたぐいであったか。ありがたや。これでこの村が死に絶えることもあるまい・・・。』

その年は、春から夏にかけてもう半年近くも雨が降らぬ不作の年であった。下野の佐野の百姓たちは困り果て、天に雨乞いの儀を執り行うことにした。雨乞いは七日七晩夜通しで行われた・・・。するとやがて天から霧のような影が舞い降り、一人の老人が姿を現した。老人は言った。「我を力の限り打て。力の限り打て・・・。しからば願い事が叶うであろう・・・。」 村人は躊躇したがやがて勇気ある若者が老人を打ち据えた。すると老人は地面に埋まってゆき消えてしまった。しばらくすると老人が埋まった地面からコンコンと音を立てて水が湧き出してきた・・・。この出流原の湧水は現在では池となって、村人たちはこの池を出流原弁天池と呼ぶようになった。

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2024-04-22 14:31:36 +0000