機種:驪竜-2/宣夜-4
分類:惑星間探査宇宙船
時代:2060年代
国籍:中華連邦
運用:烈空科技(リーコン・テクノロジーズ)
製造:烈空科技(リーコン・テクノロジーズ)
構成:1 x 「推進モジュール」
1 x 「電力モジュール」
4 x 「推進剤タンク」
1 x 「宣夜-4探査モジュール」
打上:2 x 鯤鵬-2、4 x 鳳凰-4
寸法:98m x 37m x 27m
質量:55t
推進剤容量:100t
積載物容量:48t
発電機:1 x 烈空科技「陽光-6」原子炉
熱出力:2.0MW
電気出力:600kW
推進器:10 x 烈空科技「紅華-2」MPD推進器
推進剤:LAR
総推力:9.3N
比推力:5200sec
デルタブイ:36000m/s
原子力推進として核熱推進とともに広く使用されたのが核電気推進(NEP)である。核電気推進は原子炉で発生した電力でMPD推進器などの電気推進器を駆動する方式で、一般に核熱推進よりも比推力に優れているため主小惑星帯以遠の深宇宙の探査に利用されることが多い。核電気推進は21世紀前半に実用化され、21世紀後半には打上機の能力の向上にともない大型化。2060年代には木星系や土星系、主小惑星帯に数十トンの探査ペイロードを送り込めるようになった。
「驪竜-2(LL-2)」は中華連邦の烈空科技(リーコン・テクノロジーズ)が開発した核電気推進式の惑星間輸送宇宙船である。機体の前端の電力モジュールに搭載された「陽光-6」原子炉で600kWの電力を生産し、機体の左右の推進器パドルに搭載された「紅華-2」MPD推進器に供給する。機体の後部には観測装置や分析装置を内蔵した探査モジュールを搭載。探査モジュールは探査の目標や内容に応じて開発され、ミッションごとに換装する。この方式を採用したことで、「驪竜-2」は少数の機体で安価かつ迅速に多数の天体を探査することが可能となっている。
「宣夜-4(XY-4)」は同名のミッションのために開発された「驪竜-2」用探査モジュールである。主小惑星帯の探査を目的としており、小惑星から試料を採集するために4機の「蜘蛛-4(ZZ-4)」着陸機を搭載。また回収した試料を現地で分析するための実験セクションを搭載しており、分析の結果をもとに人工知能が半自動的に探査計画を立案・実行することができる。「宣夜-4」ミッションでは4個の小惑星から試料を回収し、中華連邦の研究機関に小惑星の資源利用の可能性に関する貴重なデータを提供した。
2024-04-21 03:42:32 +0000