先の首狩り族のテリトリーの入り口で杭で晒された生首たちに恐れおののき走って丘を駆け上る熊野。息を切らせながら逃げ延びたことにほっとしながら歩いていると左の森の奥からなにやら仕事をしているような騒がしい音が。
ひょいと木陰から覗いてみるとツルハシや鋤を持ったゴブリンや何やら鉱石のようなものを抱えたゴブリンたちが忙しそうに洞窟を出入りしている。
「鉱山…みたいですわね…こんなたくさんのゴブリンたちがいるということは他の種族から奪い取ったのかしら?もしかしたらこれから先の旅で役立つものがあるかもしれないしちょっと潜入してみましょうか…」
ゴブリンの鉱夫たちの出入りの途切れたの確認した熊野は素早く、かつ慎重に鉱山の洞窟に忍び込んだ。
2024-04-20 22:38:34 +0000