ディクシアはよかったが、
困ったのは、テリーの方だった。
とりまきが動揺する。
「あんなことされていいんですか。
アニメに水をさすようだ。」
「違いますよ。アニメはまた、ヒットして欲しい。
声優も若返ったし。それこそ、オリジン編のあとは、
アリステラの物語じゃないか。
しかし、うちはあくまでプロレス興行なんです。
会場にファンが来ないことには、はじまらない。
会場でアニメを販売すればいい。
互いに、ウィン・ウィンの関係でいいじゃないですか。」
「ステーキハウスのことですか?」
「ええ。飲食は、飲食でつづけますよ。
このあたりは、二次創作だが、むしろ
現実的です。みんな、メシの種が必要なんだ。」
テリーによると、原作を肯定しつつ
共存共栄したいらしかった。しかし、二次創作だ。
いつバンされるかもしれない。
「バンされてもいい。リングは永遠なんだ。
ミクロマンを蝟集するようなものです。
そういった場が大切で、愛知県体育館でおこなっているのです。
近くに城もある。それでいいじゃないですか。」
テリー本人は、子供時代、勉強机で
怪獣の字消しで遊ぶのが好きだったらしい。
「よいレスラーというのは、箒相手に試合を成立させるという。
まず、オレがディクシアをはかります。見ていてください」
ディクシアと阿修羅の新ユニットに、まずテリーが挑戦するだろうか。
行く先は、混沌としていた。
2024-04-13 04:10:26 +0000