ここ、多摩県は言わずと知れた関東地方に位置する県です。
西部の山岳地帯とは対照的に、県東部には「関東平野」と呼ばれる広大な平野が広がり、国内でも有数の稲作地帯として知られていますが、同時に県庁所在地の「江戸市」は海に面する商業都市であり、なんと50万人もの人が生活しています。その活況ぶりは、「東の大阪」と呼ばれるほどです。今回は、この江戸市について掘り下げていきましょう。
そもそも、この「江戸」は「江に臨む所」が由来となっています。実際、当地は「江戸湾」と呼ばれる湾に面していて、古くからこの好立地を活かし、海上交通の要衝として繁栄を極めました。各地から物資が当地に届けられ、おのずと商人の都と化したのです。
明治になると、日本各地に鉄道が敷かれるようになりました。ここ、江戸も例外ではありません。
明治5年、「東の神戸」こと横浜より江戸に至る鉄道路線が開業しました。現在の「関東本線」の一部です。
それを皮切りに現在に至るまで、江戸より東西南北各方面に至る鉄道路線が整備されました。
まさに江戸は、陸上交通においても交通の要衝としての確固たる地位を築いたのです。
そして昭和後期になると、その立ち位置をさらに盤石なものにする存在が現れます。
-----そう、新幹線です。
江戸市の中心駅・江戸駅には関東新幹線が乗り入れ、江戸駅は今や多くの人が利用する一大ターミナル駅として不動の地位を確立しました。
2024-04-11 10:47:31 +0000