※暴力的な表現を含みます。
ムスキィの2章ログインです。今回はトレフルとは別行動となります。
過去の怨恨からイザヴァン国民をコロコロしてましたが、気になることがあり戦場を探索することにしました。
今は従者連れて市街地をうろうろしてると思います。従者は都度姿を変えさせてるのでお好きな種族で描写して大丈夫です。(返り血も多分そのうち拭きます)
◆ログイン中のイベント
・公式第2章【illust/117435043】
※サブイベント内容について:ムスキィにとっての正義は繝医Ξ繝輔Ν縺檎ャ代▲縺ヲ證ョ繧峨○繧句ケウ蜥後↑荳也阜の実現、そしてそのためにシャイコース様の命に従い人間を粛正することです。
今回は神託から逸れた行動を取っていますが、ムスキィにとって諸悪の根源である人間を粛正しているためサブイベントタグを付けさせていただきます。
・黒風マーチング【illust/117459065】
ムスキィ(リングアプデ済)【illust/116123929】
***
「ごめんね、ムスキィ。ボクちょーっとやりたいことがあって……」
そうトレフルから切り出されて別行動を始めてから、どれくらいの時間が経っただろう。
隣にトレフルのいない戦いなんていつもは不安で仕方なかったけど、今回に限れば不安なんて感じる暇も無いほど楽しい時間を過ごしていた。
だって、私がこの世で一番嫌いな人間達を好き放題殺せるんだもの。
ポヶモンを奴隷にして虐げる人間。このイザヴァン帝国はそんな人間で溢れかえっていて、いくら殺しても足りないくらい。もしトレフルが一緒だったらこんな奴らにも「運試し」をしなければならなかっただろうから、この場にいるのが私だけで良かったと今日ばかりは思った。
本当はディパルア側に手を貸せとシャイコース様が仰せだから、いつまでも遊んでるわけにはいかないのだけど。その実次で最後にしよう、なんて考えを何回続けたかもう覚えていなかった。
今もまた目の前で一人の帝国民が息絶える。どうやら奴隷を虐待する趣味があったようで、この男の家には専用の道具がいくつも隠されていた。それほど好きなら使ってあげたら喜ぶだろう――そんな私の気遣いが届いたのか、男の死に顔は自身の血と歓喜の涙に塗れていた。良い気味。
さて、次は何処へ行こう。新たな獲物を探すべくかつて家屋だった場所から一歩出たところで。
ふと、砂煙の間を吹き抜ける奇妙な香りに気付く。
「……何?」
嗅いだことの無い香りだった。刺激的で、不思議と高揚感が湧き上がってくるスパイシーな香り。
初めて嗅ぐはずなのに……何故だろう。
こんなにも懐かしいと感じるのは。
別に放っておいても良かったのだけど、何だか妙に胸がざわついて、到底落ち着ける気がしなくて。
(――行ってみようかな)
辺りの様子を伺いながら慎重に香りのする方へ歩みを進める。
行ってどうするかなんてわからないし、もしかしたら新手の罠かもしれないけれど。
行かなきゃいけない――何故だかそんな気がしたから。
2024-04-09 03:57:35 +0000